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ある日の授業

2018年09月19日(水)

女性論(その日は『真の美しさとは』をテーマにした)の授業の中、学生Aさんがトイレに行きました。中々戻って来ないことを心配してもう一人の学生Bさんがトイレに見に行ってくれました。『泥かぶら』の本の読み聞かせを始めようとしていた時でした。

「先生大変」とBさんの声がして、急いで廊下に出るとAさんの体調が悪くなっていて、Bさんと委員長さんと一緒に保健室に連れて行きました。Bさんと委員長さんが水やおしぼりを用意してくれたり、保健室まで安全に移動できるように心配りをしてくれました。

Aさんの体調が落着いてきたので、保健室で休んでいるように伝え、教室に戻りました。残りの授業時間が少なくなっていたので、待っている学生へ何の指示もださず、教室を飛び出してしまったことに申し訳ない気持ちでクラスのドアを開けると、副委員長さんと学生Cさんが『泥かぶら』の読み聞かせをしていてくれました。学生Dさんが皆に声をかけてくれて、二人で読むことにしたとのことでした。その後、Aさんは体調が良くなり、終礼の時にはクラスに戻ってくることができました。

Aさんとの縁を通して、周りの学生がそれぞれの持ち味を自主的に発揮してくれたことがとても嬉しく、学生の優しさが身に染みました。

佼成9月号の会長先生のご法話“私たち一人ひとりが、暮らしのなかの小さなひとコマもおろそかにしないで、「正しい命の使い方」につとめればいいのです。”と教えていただいたように、学生一人ひとりが芳澍での生活の中で、「正しい命の使い方」を実践していることを改めて実感し、共に学ばせていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいになった1日でした。