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「これからの生き方を考える」授業

2023年09月27日(水)

「これからの生き方を考える」の授業は、外部より講師の方をお招きし、
月に一度行っている授業です。

9月は、株式会社エナリスより、早川講師さんと盲導犬の「タッチ」、
広報の方がお越しくださり、講義を頂戴しました。

講義では、盲導犬についての基本的な事や日常生活の様子、
タッチとの出勤と職場での様子をお話しくださり、
共に多様な人々と共存し合い、誰もがやりがいをもって働ける社会にすることが、
幸せに生きられる大切な事だと学ばせていただきました。

また今回は、講師さん、エナリスの方と本校職員がコラボして寸劇を行いました。

内容は、以下の2場面を再現したもので、
どのようなサポートが必要とされるかを分かりやすく学ぶことが出来ました。 

  •  視覚障がいをお持ちの方が介助を必要としている時のお声がけ方法。
  •  盲導犬の入店・入室をお断りされた場合の方法。
    ※盲導犬は、介助を必要とする方と一緒にお店や施設に入室する事が出来ます。

その中で、覚えておくべき事を教えていただきました。
それは、「クロックポジション」と「お仕事中の盲導犬に対して控える事」です。

 <クロックポジション>
相手から見た方向を時計の短針にたとえて表す事。
どこに、何があるのかを時計の針に例えて伝える時に使用するそうです。
(例:道案内、食事のポジションなど)

<お仕事中の盲導犬に対して控える事>
 ・話しかけない
 ・触らない
 ・食べ物を与えない
タッチがとても可愛いく、学生・教職員共に触りたくなる、
また話しかけたくなる気持ちをグッと堪え、「かわいい~。」とつぶやいている姿が何度もありました。
ついつい、撫でたり話しかけたくなってしまいますね。

それでは、学生の感想を一部ご紹介いたします。

  • どんな事でも諦めずに挑戦してみることの大切さを教えて頂き凄く勇気をもらいました。
  • 一番心に残った言葉は「共に暮らす」ということです。
    障害がある、ないに関わらずみんなが社会で共に暮らしていくためにしていかないといけないことはたくさんあると思います。
    お互いに配慮しあったり、助け合ったりすることでより良い、そしてみんなが暮らしやすい社会になっていくことを今回の講義で学ばせていただきました。
  • 道案内の仕方や、会話、など日常生活で配慮していかなければいけない事がたくさんあり、当たり前の思いやりの大切さを学ぶことができました。
  • 私が心に残った講師さんの言葉は「目が見えないからこそ外に出る」です。私は外に出るのを躊躇してしまうので、目が見えなくても積極的に情報を発信しておられる講師さんに勇気を頂けたのがとても嬉しかったです。
  • 講師さんが勤められている会社の社員の方が、書類を定位置に戻すこと、床に障害物を置かないなどの配慮をしてくれているということを聞き、素晴らしい会社だなと思わせていただきました。
  • 普段当たり前のように使っているから全く意識をしたことがなかったけれど、今回の講習で意識をして実際にバリアフリー商品を使ってみようと思いました。


お料理がお得意な講師さん。
キュウリを色々な形に切ってくださいました。


寸劇の様子


空いている席を伝えるタッチ。


目を閉じ、講師の方の指示を聞きながら折ったタマゴスタンド。
一人の学生が折りきりました。

記事を書いた人

つるかめ

つるかめ

SPIの担当をしています。学生から質問がある度、学生時代に学んだ数学を忘れてしまっている事を自覚させられます。今年の目標は、「復習を行い、学生個々のつまづきにアプローチできるようになる」です。