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広げたままの傘

2017年01月07日(土)

校長 大谷津晴夫

2017年 平成29年がスタートしました。
新年あけましておめでとうございます。

昨年の話になりますが、雨が降ると傘立てが一杯になる。
自宅では、濡れた傘を広げて干しておく。

でも、学校のように大勢の人が利用する傘立てには、
傘が濡れたままではあるが、くるくると小さく巻いて並べるのが
最低限のマナーであろう。
このことは、小学校で丁寧に教えてくれる。

雨が降ったある朝、狭い傘立てにはたくさんの傘が入っていた。
その真ん中に、1本広がったままの傘が我が物顔に突っ込んであった。
もちろん名前はない。
そこに傘を置いた人は、どんな思いで置いたのだろう…。

傘を広げたまま置く無神経な人がいる。
その反面、それをいつも何事もなかったかのように
くるくると片付けてくれているスタッフがいる。

  「神対応だ~~」

私は子どもの頃、母から人に迷惑をかけると、
神さま仏さまが見ていて、げんこつを落とされると言われた。

相手にいやな、嫌な思いをさせたり、迷惑になることを
考えないで行動したことはないだろうか?
自分がされたらどんな気持ちがするか?
特に、SNSの場合は言葉が一人歩きし、
そして、どんどん拡散する。顔が見えない。文字だけが浮かび上がる。
Lineでたった一言 「あいつ、うざい」 が、
よく知らない人にまで拡散し、自殺にまで追い込んだケースがあるという。

「自分さえよければ」から、まわりの人のことを考えることができる力をつけてほしい。
人の役に立つことを経験してほしい。
「ありがとう」と感謝されてとても嬉しかったという経験は、
まわりのことを考えて行動することができる力につながるだろう。

『 小 中 高 、そして芳澍のボランティア活動の体験はとても貴重だ。
「ありがとう」と感謝される経験は、一生、生き方に大きく関わるだろう』

芳澍には、何事もなかったかのように、くるくると片付けてくれるスタッフがいる。

私自身も、今年も、
「良樹深根」
「深めれば広がる」
安定感のある強く深い根と信頼を得られる生き方をします。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
皆様にとって素敵な一年になります事、心から願っています。