いのちのバトンを受け継いで
2021年07月09日(金)
7月3日(土)に盂蘭盆会式典を行いました。
前日、各自で折り紙にご先祖様へのお手紙を書いて折鶴を折ったり、
ナスときゅうりを使って精霊馬を作ったりして、
各家庭のご宝前を荘厳にし、ご先祖さまをお迎えしました。
当日の朝は、ご先祖さまの好きだったものを家族に聞いて、
仏供膳作りに挑戦しました。
学生の中には、ご家族で参加されていた方もいます。
代表者4名による「ご先祖さまへの手紙」という時間もありました。
ご先祖様の思い出を思い出したり、自分自身を振り返る時間になりました。
ご供養の際には、学生が書いたお戒名用紙のお戒名を学生自身が読み上げました。
今回の盂蘭盆会に向けて、私の家の過去帳を見ていますと、
百回忌の方がいらっしゃいました。
大正初期生まれの男の子で、子どものときになくなっている方でした。
大正ロマン時代に、どんな生活をされていて、
どのような方だったのだろうと思いながら
お戒名を書かせていただきました。
「人は二度死ぬ」と教えていただいています。
一度目は必ず迎える肉体の死。
二度目の死は、人々の記憶から、その人が忘れられたときに訪れる。
今回、百回忌を迎えた方に会ったことがある人はいません。
ただ、この方の二度目の死を迎えさせないように、念じていきたいです。
そして、ご先祖さまからいただいた「いのちのバトン」を握って、一生懸命生きていきます。