飛躍の準備
先日、学校の敷地内にある樹木の剪定がありました。
この季節になると、街のいたるところで見られる光景ではありますが、
いつも感じるのが「こんなにバッサリ切っちゃって…大丈夫?」ということです。
(写真は、校舎玄関にある、刈り込まれた木々です。前日までの様子と違い、
見る影もないというか、右側の木などは、葉っぱが数枚しか残っていません。)
もちろん樹木のことを熟知したプロの方がされているわけですから、
何の不安もないのですが、それでもついつい、心配してしまう自分がいます。
でも、そんな心配をよそに、春になればまた、すくすくと生長し、
緑の葉を茂らせるんですよね。写真奥に写っているサルスベリなど、
きっと鮮やかなピンク色の花を、たくさん咲かせてくれるに違いありません。
ふと思いました。
今、枯れ木にしか見えないこの状況も、
次に大きく生長するための、大事な前段階なのではないかと。
スポーツでもありますよね。ジャンプする前に、グッと体を沈み込ませ
そのバネを使って、大きく飛び上がるような…。
もしかしたら、それと同じなのかもしれません。
そう思った瞬間、見方がガラッと変わりました。
「たくさん刈り込まれて可哀そう」という哀れみではなく
「来年もまた、大きく育って!」という期待感へと…。
不思議なものです。そう思って再び見てみると、
さっきまで枯れ木のように感じていた木々が、何だか逞しく見えてきます。
思わず「がんばれ!」って応援したくなります。
日々、学生と向き合うなかで、
幾つもの視点を持つ大切さを、あらためて学ばせていただきました。
見方によって、いくらでも気持ちは変えられる。
正解はひとつじゃない。
むしろ、答え合わせが間違い探しにならないよう、
前向きな捉え方を意識していきたい…そう思えた冬の朝でした。