見えぬもの
2013年06月14日(金)
梅雨の恵みをいただいて、我が家の”ねこの額”ほどの庭に植えたミニトマトや茄子が
グン!と伸びて驚きました。この急な変化を見ていると、土の下でいったい何が起きているのかなぁ・・・と不思議になります。
自然の力の大きさを改めて感じる今日この頃です。
さて、何をブログに書こうかなぁ・・・と思いながら、金子みすゞさんの本を手に取りました。
『・・・鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい』という詩はみなさんよくご存知ですよね。
その中から、心に残った「星とたんぽぽ」という詩を紹介しますね!
「星とたんぽぽ」 金子みすゞ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
晝のお星は目にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまつて、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
この詩を読んでいたら、「星の王子さま」の一節を思い出しました。
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ。
目に見えることがらに右往左往している私だなぁ・・・。グッと心の眼を見開いて、見えない
けれど、確実にある大事なものを感じ、そして見ていけるようになりたい!!
そんなことを思いながら、大きく育っていく庭のトマトと茄子に今日もまた、心を馳せている
私です。