人権学習会
本部での人権学習会に参加しました。
主題は「障害者差別解消法の施行に向けて」だったのですが、その中に、「条約批准と国内法整備」という話がありました。
条約とは国際的な高い基準です。
国内の基準がそれに追いついていない場合、国内法を整備するのが筋です。
たとえば、「女性差別撤廃条約」の批准に当たっては
・雇用機会均等法の制定
・国籍法の改定(父兄血統主義から血統主義へ)
・男女家庭科共修
といった整備が行われました。
ところが、「子どもの権利条約」の批准に当たっては、国内法の整備がされなかったそうです。講演者は「それが今の子どもたちのいじめ、貧困、高学費といった問題の一因では」とおっしゃっていました。
後援会の後半にはこんな質問がありました。
Q.クラスメイトの中に、障害のために給食の際の音楽がNGの子がいる。どうするか?
A1.そのクラスだけ音楽をオフにする
A2.そのクラスメイトにヘッドホンをつける
A3.そのクラスメイトは校長室など別室に行くようにする
A4.音楽がNGにならないように治療などをさせる
(解答はこの下に↓)
私は健常者と障害者がともに快適に過ごせるのはA2だと思いました。
しかし、圧倒的多数の人が手を上げたのはA1でした。
「障害者と健常者がともに地域で生きられるよう、健常者の側の不断の変更と調整が肝心」という趣旨のお話だったので、正解はA1です。
講演者は「こんなに圧倒的にA1に手が上がることはない」と驚いていました。
私は「障害者の気持ちを第一に考えられない私は、妻によく言われるとおり、やっぱり冷たい人間なんだな」と思いました。
ちなみに、上記のクラスでは1年間音楽をオフにして過ごし、翌年度のクラス替えを期に、クラスで話し合いを行い、その子がどんな音楽やジャンルがOKなのかNGなのかを探り続け、原因が分かったそうです。まさに「不断の変更と調整」です。
日常、生活の中で、考え続けることが大切だと思いました。