前期授業開始
学生の皆さんがどのような生活をしているか、というブログエントリーが続いていますが、教務課という立場から、今回のブログは学習に焦点をあてたいと思います。
前期の授業が4月18日(木)より開始されています。今期(平成25年度前期)の授業は7月22日(月)までの約4ヶ月。今は「長いな~」と思っている学生さんが多い、というのが現実ですが、気付いたらもう期末試験、というのが毎年の流れです。
私が担当している必修科目「Winodwsの基礎」では、新入生に配布したコンピューターを設定しながら、コンピューターリテラシー(コンピューターを使いこなすセンス)を高めていく講義を実施しています。「情報」が小中学校で必修科目となった現在、新入生のコンピューターリテラシーは年々高くなっているというのが実感です。
私が一方的に講義を進めるのではなく、学生さん一人ひとりの能力開発とクラス全体のパフォーマンスアップを目指して、『学び合い』という考え方をもって講義を展開しています。極端な事をいうと「先生」である私が極力教えない、という授業スタイル。解となるものとその解法を提示した上で、得意な学生さんには他の学生さんを手伝いつつ、技術とともにそっと寄り添う方法を、苦手な学生さんはできる(できそう?)な他の学生さんに「ねぇ、これどうやるの?」と聞く技術とわからないところを正確に伝える技術を身に付け、クラス全体のパフォーマンスを引き上げようという授業スタイルです。
講義中の様子から。
「ねぇ、インターネットにつながらないんだけど…」
「●●ちゃん、ネットワークケーブルが抜けてるよ。」
(学校4Fはコンピューターにケーブルを繋がないと、インターネットにつながらないよう設定がされています。)
「ここの設定、これでいいの?」
「レジュメの●ページに書いてあるよ。」
(配布したレジュメに手順が記載されていることを、そっと伝えています。)
などなど。
講義を通して助け合う姿を見させて頂き、お互いの事を思いやりながら講義が展開していることに日々感動しております。
どんなスタイルの講義をしても、納得のいく講義ができる日もあれば、そうはできない日もあります。学生さんのモチベーションを維持しつつ明るく優しくわかりやすく講義をすすめる技術については、釈尊のような「万億の方便」を身に付けるべく、教員である私も日々研鑚中といったところです。
書くべきことはまだあるかと思いますが、今回はこの辺で。
長文にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。