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4月5日(日)入林・入学式が行われました!

2015年04月07日(火)

4月5日(日)に入林・入学式が行われました。

創立者 庭野日鑛先生をはじめ、多数のご来賓、講師の先生方、新入生のご家族、出身教会長さんご列席の下、心温まる式典となりました。

職員である自分で言うのもなんですが、芳澍の入林・入学式は、本当に素敵だ、といつも感動してしまいます。式典で行われる一つ一つにとても心がこもっているのです。

校長先生は、新入生全員の名前を読み上げ、仏さまにむかって一人一人がよく学び、各々の願いが実現するよう祈りを捧げます。
新入生も全員が、芳澍で叶えたいと思っている自分の願いを発表します。

2年生の代表が、不安を抱えている新入生たちにむけて歓迎のあいさつを述べます。
講師の先生方も、前に出て一言ずつ、ご担当教科の魅力を伝える、短くともキラリと輝くメッセージを下さいます。
そして創立者、庭野日鑛先生から、お祝いのことばを賜ります。今年はお話しのなかで、若いときに両腕を斬りおとされながら、口で素晴らしい書画を描き、後に出家得度し、その生涯を障害者のために捧げられた大石順教師のことに触れ、師の詠まれた
「たなごころあわせむすべもなき身にはただ南無仏ととなえのみこそ」
をご紹介くださいました。逆境をも感謝で受けとめる生き方を、私たちの励みになるよう教えていただきました。

さて、それでは、ここで、2年生の代表2人が新入生に贈った真心のメッセージを一部紹介します。
まず、1人目の2年生は、
「芳澍は真剣に話しを聞いてくれる友達、先生方、寮担さんがいてくれます。寮生活の中であるとき友達の悩みを聞いていたらその姿が自分に重なり、自分も相手に思いを伝えていなかったことに気づきました。言いたいことをただ我慢することが多かった自分が、相手の様子を見ながら話しができる自分に変われました。」

と、体験談を語り、
「知らない自分に気づき成長できるのも芳澍ならでは。一緒に成長して行きましょうと」
と結びました。

そしてもう一人の2年生は、ふとしたことから仲の良かった先輩との関係が気まずくなり悩んだが、その後「しっかり向き合って話しがしたい」と強く思うようになり、そのことを伝えたところ、先輩も正直に気持ちを話してくれて、これまでの気まずさを乗り越え、以前よりもっと良い関係になれた、という体験を述べました。そして、寮でチューリップを育てているこの2年生は、つぎの言葉で話しをしめくくりました。
「この二年間を芳澍に来て良かったと思えるものにして欲しい。チューリップも、早く花を咲かせるもの、少し遅れて咲くもの、様々ですが、どれも太陽の光や水を浴びて少しずつ成長しています。これからどんな花が咲くのか、とても楽しみにしています。水やりをしながら一緒に成長していきたいと思います。」

式典中、立ち方、歩き方、お辞儀のし方の一つ一つから、新入生の初々しいぎこちなや緊張した表情と、2年生の、マナーに則したよく整った動きや明るい笑顔が、とても鮮やかな対照を見せていました。

でもその2年生もちょうど1年前は、今年の新入生と同じかそれ以上に、初々しく、ぎこちなく、そして緊張していたのです。たった1年でこんなにも変わるのですね。

2年生のことばどおり、芳澍は、本当に、学生一人一人が成長するところです。

私たちスタッフも、負けずに学び、成長しなくては(汗)