在校生代表「歓迎のことば」(4月4日入学式より)
4月4日(日)に実施いたしました、第28期生 入学式 で発表されました
在校生代表によります「歓迎の言葉」の全文を、以下掲載いたします。
歓迎の言葉
新一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ようこそ芳澍へ。
二十八期の皆さんにお会いできることを二十七期生一同心から楽しみにしておりました。
今皆さんは、不安や悩み、楽しみや期待など、様々な思いでここにいると思います。私は芳澍に入学してから今まで、身近にあったのに気づかなかった思いやりに気づくことができました。そんな私から皆さんにお伝えしたいことが二つあります。
一つ目は、何事にも当たり前と思わず、感謝の心を忘れないで欲しいということです。そして二つ目は、どんな感情、出来事も楽しんで欲しいということです。
一つ目として、正直私自身、一年前入学した日は不安で胸がいっぱいでした。
新型コロナウイルスの影響でオンライン授業がスタートし、慣れない環境で、ついていけるか心配でした。ですが、オンラインだからこそ学べることがたくさんあります。
例えば、学校という場所がいかに勉強に適しているかです。
学校の机や椅子は勉強のしやすさを重視し、計算されたバランスで作られています。また、パソコンの授業ならパソコンを使用するのに適した教室があり、座学で板書が必要な教科はホワイトボードや黒板がある教室など、その教科に適した教室が用意されています。そんな思いやりの塊が学校です。
私は今まで学校という場所が嫌いでした。朝早く起きて学校まで行かないといけないというのが苦に感じていました。学校に入学したら学校に行くのが当たり前だと思うと嫌な面しか見えず、学校に行きたくないと思ってしまいます。ですが、オンライン授業になり家で授業を受けていると、不便なことが多く、授業が受けづらいなと感じることがあります。そう思うとあんなに嫌いだった学校に行きたいなと感じるようになりました。また、先生方も、オンライン授業になり、今までのやり方では授業ができないので、今までの授業を変え、夜遅くや、休日まで授業や行事の準備をしてくださっています。そして、どんなに忙しくても、授業は全力でしてくださいます。これは決して当たり前のことではなく、先生方の思いやりの心です。
このように考えると皆さんの身の回りにはさまざまな思いやりで溢れています。嫌なことがあった時や、疲れてしまった時、寂しいときなど、少し落ち着いて、思いやりを探してみてください。そしてその発見した思いやりを誰かに教えてあげてください。きっと温かい心が戻ってきます。
二つ目として、オンライン授業をしていると、友人や知り合いなどから、せっかくの学生時代、かわいそうだね。と言われることがあります。この言葉を言われると悲しいなと感じます。オンライン授業だからこそ学べることがあるので、決してかわいそうではありません。
確かに大変なことはあります。それは学校に行っても同じことです。どんなことでも、メリットデメリットがあります。そして、このオンライン生活をかわいそうにするか、羨ましいにするかは皆さん次第です。
せっかく芳澍に入学し、オンライン授業を受けられるのに、マイナスな思いでいるのはもったいないです。これでもかというほど楽しみましょう。嫌なことも楽しみ、楽しいことはもっと楽しむ。こんなことを言っていてもそう思えないこともあります。ですが皆さんは一人ではありません。先生や、家族、教会の皆さん、お友達、そして私たちがいます。皆さんの困ってること不安なこと、そして趣味や特技などどんな些細なことでもお話してくれると嬉しいです。
皆さんの芳澍ライフが楽しいものになるよう精一杯頑張っていきますので、共に学び、楽しみましょう。この二年間が皆さんにとって宝物になりますよう願って、歓迎の言葉とさせて頂きます。
二十七期生代表 情報秘書科 荻須深雪
<以上>