見方を変えると
私は原付、自転車、車を使い分けて通勤しています。そのため、それぞれの立場も理解しているつもりですが、自転車の傍若無人ぶりは見過ごすことができず、注意することもしばしばです。特に許せないのが逆走です。
センターラインのない道路の端に白線が引いてある場合、その外側は路側帯といいます。
下の図の道路を下から上に向かって自転車で走る場合、現在の法律では
左|車 車|右
側|道 道|側
路|左 右|路
側|側 側|側
帯|端 |帯
| |
△|○ ×|×
となっています。自転車は軽車両という、車の仲間ですので、車道の左側端を走るのが原則です。左側の路側帯は例外として通ることができますが、右側の路側帯は2013年12月から通行禁止になりました。
この新しいルールを知ってか知らずか、右側を走る自転車が後を絶たないのです。車道右側を走る人に注意すると大抵は車道左側ではなく、右側路側帯に逃げるのを見ると、ルールを知らない人が多いのでしょう。
そういった自転車と併走する形になった場合なら、丁寧に注意をすることもできますが、逆走してきた自転車と交差点で鉢合わせになったような場合は、怒鳴りつけるような形になってしまいます。
「自分の進路を妨害されたから怒っているわけではない」と自分に言い聞かせるのですが、注意するたびに心がすさむような感じで、気持ちのいいものではありません。
先日、月曜朝礼の中で光祥さまのことを学ばせていただきました。その日は機関誌も読んだりしました。その中で気づきがあり、その日の帰り道は交通ルールを守っている人を見ることにしました。
するとどうでしょう。車道左側端を走る自転車、路側帯を歩く歩行者…。「こんなに多くの人が交通ルールを守っているんだ!」と驚き、うれしくなりました。ルールを守っていない人もいないわけではなかったのですが、その日は注意することもなく、満ち足りた気持ちでした。
「見方を変えると、世界はこんなに違って見えるのだ」と感じました。
参考)歩行者の場合、現在の法律では
左|車 車|右
側|道 道|側
路|左 右|路
側|側 側|側
帯|端 |帯
| |
○|× ×|○
となっています。皆さん、ちゃんと路側帯を歩いていますか?